新興国をまとめた名称にはいくつかの呼び名があり、「ブラジル、ロシア、インド、中国、(南アフリカ)」の総称である「BRICs」などはとくに有名ですね。
トルコは「ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン」の5カ国の総称である「VISTA」にまとめられ、BRICsに次ぐ、経済発展が目覚ましい国々として期待されています。
最近ではトルコリラ建て債券なども証券会社で売り出されています。
トルコの最大の魅力はその金利の高さです。政策金利が16.75%でFXで扱われている通貨の中では一番の高金利通貨なのです。
◆トルコの概要
1990年代の後半から経済は低調で、政府は巨額の債務を抱え、国民は急速なインフレーションに悩まされました。歴代の政権はインフレの自主的な抑制に失敗し、2000年からIMFの改革プログラムを受けるに至るが、同年末に金融危機が勃発。
2002年以後は徐々に回復をみせ、実質GNP成長率は5%以上に復調、インフレの拡大もおおよそ沈静化しました。
2005年1月1日には100万トルコリラ(TL)を1新トルコリラ(YTL)とする新通貨を発行。実質的なデノミネーションが行われ現在に至ります。
現在のトルコは中東で取れた石油をヨーロッパに輸出するためのパイプラインなどが建設されており、石油産業が発展しています。 また、日本の自動車メーカーがヨーロッパ向けの生産拠点として、トルコに注目しています。 親日派が多い国なので、実際にトルコに足を運んでみると日本人を温かく迎えてくれます。 近年、EUに加盟を申請していることもあり、EU加盟が実現すれば国家としてのバックボーンがさらに強くなりそうに思います。 スワップ金利を狙った取引をしていく方には、トルコリラは外せない通貨の一つですね!